逆に指値注文だと注文が通る度に手数料がもらえるんだ。
個人的にはBitMEXは約定しやすいし、デイトレードやスイングトレードには一番おすすめかな!
今回は、BitMEXの手数料について解説していきます。
BitMEXは成行注文の手数料が高めなので、手数料を理解して使わないと「手数料負け」してしまうことも。
しかし、デメリットばかりではなく、指値注文の場合は注文が約定するだけで手数料が貰えるし、スワップ手数料(資金調達率/funding Rate)がプラスの場合は、ポジションを持っているだけで、毎回、手数料が貰えるというメリットもあります。
どのような場合にどのくりの手数料が発生するのかを理解して、BitMEXをうまく活用していきましょう。
目次
BitMEXの手数料一覧
BitMEXの手数料は次の4種類があります。
- メイカー手数料(指値注文)
- テイカー手数料(成行注文)
- 資金調達手数料(スワップ金利)
- 決済手数料
これら4つの手数料は、ビットコインかアルトコインかで異なりますが、それだけではなく「無期限契約」と「先物」でも手数料に違いがあります。
しかし、ネット上の情報サイトによっては「無期限契約」と「先物」の手数料をごちゃまぜにした間違った記載も見受けられるため注意が必要です。
ほとんどのユーザーはビットコイン「無期限契約」で取引をするので、こちらの手数料を覚えておけば問題ないと思いますが、ここでは「無期限契約」と「先物」の2つを比較しながら紹介します。
ビットコインの手数料
BitMEXでは、ビットコイン(XBT)「無期限契約」と「先物」で手数料が異なります。
ビットコイン(XBT)の手数料は次の表の通りです。
ビットコイン(XBT) | 無期限契約 | 先物 |
---|---|---|
メイカー手数料(指値注文) | -0.025% | -0.025% |
テイカー手数料(成行注文) | 0.075% | 0.075% |
資金調達(スワップ金利) | 変動 | 無し |
決済手数料 | 無し | 0.05% |
メイカー手数料、テイカー手数料は、取引時に発生する手数料のことですが、BitMEXの場合、指値注文のときに発生するメイカー手数料は、手数料を貰うことができるマイナス手数料となっています。
また、他の多くのビットコイン取引所とは異なり、ポジションによってはスワップ金利を貰うこともできます。
それでは、それぞれの手数料について順に解説し、その後アルトコインの手数料も紹介していきますね。
メイカー手数料(指値注文)
メイカー手数料とは、指値注文で、自分の取引注文が取引板に表示された後、その価格で注文が約定した際に受け取る手数料のことです。
画像のように、取引板(オーダーブック)に自分の注文が表示された取引だけがメイカー手数料の対象になります。
BitMEXのテイカー手数料は、マイナス手数料となっているため、注文が約定した際に、メイカー手数料を貰うことができます。
ビットコインの場合は、-0.025%なので、例えば100万円の指値注文が通った場合は250円貰えるということですね。
注意が必要なのは、「取引板に表示された後に注文が通った場合のみ」という点ですね。
指値注文でも、現在のレート以上の価格に「買い注文」の指値を置いた場合、現在のレート以下の価格に「売り注文」の指値を置いた場合は、「取引板に表示されること無く即座に約定」しますのでテイカー手数料が発生します。
次に説明する成行注文手数料は結構高いし、急いでない時は指値注文をするといいね。
テイカー手数料(成行注文)
テイカー手数料とは、成行注文で取引した際に支払う手数料のことです。
取引板に自分の注文を並べるのではなく、すでに取引板に並んでいる価格で売買した場合に払う手数料がテイカー手数料ですね。
BitMEXテイカー手数料は少々高めです。
ビットコインの場合、テイカー手数料が0.075%となりますので、例えば、100万円分成行で注文した場合、750円の手数料を支払うこととなります。
また、ポジションを持つときだけでなく、ポジションを解消する際も成行注文で行うと、往復分で2倍の0.15%の手数料がかかってしまいます。
筆者は、BitMEXを最初に使ったとき、手数料をよく確認せず成行注文ばかりをしていたため、「思ったほど利益が出ていない」ことがよくありました。
100万円分のビットコインなら成行注文の往復分の手数料で1500円、1000万円なら手数料だけで15,000円となります。
BitMEXで短期トレードをする場合は、テイカー手数料による手数料負けをしないように特に注意が必要です。
また、余裕がある時はなるべく指値注文を使い、メイカー手数料を受け取るようにしてもいいですね。
逆に指値注文なら250円貰うことができる。
値動きが激しいときは機会損失をしないように成行注文をして、そうでないときは指値注文を使っていくのがおすすめ!
資金調達手数料(スワップ金利)
資金調達手数料(スワップ金利)とは、日本時間の5時、13時、21時の8時間毎に「支払う」、または「受け取る」ことのできる手数料のことです。
資金調達手数料はショート、ロング比率に応じて毎回変動します。
資金調達率がマイナスの場合・・・ショートポジションが手数料を支払い、ロングポジションが手数料を受け取る
例えば、上の画像の場合だと資金調達率が0.0100%となりますので、次回の手数料は、ロングポジションを持っていると0.01%を支払う、逆にショートポジションを持っていると0.01%を受け取ることができるわけです。
資金調達手数料は毎回変動しますが、ずっとプラスが続く、ずっとマイナスが続くこともよくあります。
例えば、プラスが続いていれば、ショートポジションを持ち続けるだけで稼ぐことができます。
この記事を書いている時点では、10日以上ほとんど資金調達率のプラスが続いています。
100万円くらいショートポジションを持っていれば手数料だけで数万円くらいの利益は出せます。
ビットコインFXでスワップ金利がプラスになる取引所はBitMEXくらいなので、この手数料は非常にオイシイですね。
-0.0100%~0.0100%程度であれば、手数料としての負担(または利益)はほとんど影響はないです。
しかし、例えば、2018年11月のビットコイン価格が65万円を割ったときは、資金調達手数料(スワップ金利)が「-0.2720%」となりました。
この場合、-0.2720%の手数料を、ショートが支払い、ロングが受け取ることとなります。
仮に、10BTCのロングを持っていた場合、0.0272BTCを受け取れます。
当時の価格で1BTC=60万円としたら、16320円の手数料となりますね。
この手数料が8時間毎に1日3回もらえるとしたら、10BTCのロングを持っているだけで1日48,960円の利益となります。
ここまでポジションが偏ることはめったにありませんが、ポジションによって手数料で利益が出せることがBITMEXの特徴のひとつです。
他の取引所だと、手数料は基本的にマイナスですからね。
資金調達手数料は毎回変動します。
次回の資金調達手数料は、BitMEXの画面上の資金調達率のところで確認することができます。
決済手数料
決済手数料は、ビットコインの先物取引のみで発生する手数料です。
ビットコイン先物の決済手数料・・・0.05%
ビットコインの無期限契約やアルトコイン(無期限契約・先物)では、決済手数料は発生しません。
アルトコインの手数料
最後に、アルトコインの手数料です。
アルトコインでは、イーサリアムだけビットコインと同じく無期限契約があります。
イーサリアム無期限契約の手数料
イーサリアム(ETH) | 無期限契約 | 先物 |
---|---|---|
メイカー手数料(指値注文) | -0.025% | -0.025% |
テイカー手数料(成行注文) | 0.075% | 0.075% |
資金調達(スワップ金利) | 変動 | 無し |
決済手数料 | 無し | 0.05% |
イーサリアム以外のアルトコインは、全て先物になります。
アルトコイン先物の手数料
アルトコイン | メイカー手数料 | テイカー手数料 | 資金調達手数料 | 決済手数料 |
---|---|---|---|---|
イーサリアム(ETH) | -0.05% | 0.25% | 無し | 無し |
リップル (XRP) | -0.05% | 0.25% | 無し | 無し |
カルダノ (ADA) | -0.05% | 0.25% | 無し | 無し |
EOS トークン (EOS) | -0.05% | 0.25% | 無し | 無し |
Bitcoin Cash (BCH) | -0.05% | 0.25% | 無し | 無し |
トロン (TRX) | -0.05% | 0.25% | 無し | 無し |
ライトコイン (LTC) | -0.05% | 0.25% | 無し | 無し |
アルトコインは、スワップ金利はありません。
またテイカー手数料がビットコインの無期限契約以上に高額となります。
そのため、アルトコインを取引する場合は、成行注文ではなく、なるべく指値注文にて行いたいですね。
大きな値幅を狙うスイングトレードであれば、手数料負けも少ないかもしれませんが、短期のトレードの場合は、特に注意が必要になります。
ビットコインアップサイド利益契約・ダウンサイド利益契約の手数料
BitMEXで唯一手数料が無料なので、ビットコインのアップサイド利益契約・ダウンサイド利益契約です。
ビットコインのアップサイド利益契約・ダウンサイド利益契約は、メイカー手数料、テイカー手数料、決済手数料すべて無料です。
※アップサイド利益契約・ダウンサイド利益契約とは、行使価格より価格が上がるか下がるかを予想する先物取引です。
BitMEXの手数料を安くする方法
BitMEXの手数料は、こちらのページから登録することで半年間10%割引となります。
BitMEXで仮想通貨FXをやるなら、必ず割引アカウントを作成してからトレードするようにしましょう。
BitMEXは本人確認等が必要ないため、メールアドレス登録後すぐに利用することができます。
また、すでにアカウントを作成してしまった方も、別のメールアドレスで再登録することで、登録から半年間10%割引となりますので、アカウントを作り直すことをおすすめします。
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