仮想通貨投資が人気の理由のひとつに、『とにかく価格の値動きが激しい』ということがあげられます。
1日でビットコインの価格が10%以上動くことも珍しくありませんし、草コインと言われるマイナーなアルトコインに至ってはそれ以上に動くことも頻繁にあります。
TwitterなどのSNSを見れば、10万円で始めた仮想通貨投資が数日で数倍以上になったという人も多くいます。
また、テレビや雑誌などのメディアには、『億り人』と言われる仮想通貨で1億円以上の資産を築いた人の特集なども見かけます。
リスクが高いぶん、リターンも大きいのが仮想通貨投資です。
だからこそ、これから参入しようと思っている人は、仮想通貨に伴う危険性やリスクと気をつけるべきポイントを知っておく必要があります。
今回は仮想通貨の投資を始める前に理解しておくべき「リスク」とリスク回避のための「投資の基本」についてお伝えします。
投資にはリスクがつきものです。くれぐれも資産の大半を突っ込むような危険なことは避けるようにしましょう。
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目次
仮想通貨投資4つのリスク
値動きが激しい仮想通貨投資では、一気に大きく稼ぐ人もいれば、一瞬で大半の資金を失ってしまう人もいます。
仮想通貨で危険なリスクをわかりやすいように、次の4つに分類しました。
- 仮想通貨の暴落に関するリスク
- 取引所に関するリスク
- 自己管理に関するリスク
- ICO・詐欺に関するリスク
順に解説していきます。
金ネコ
仮想通貨の暴落に関するリスク
仮想通貨を支える技術であるブロックチェーン自体は、非常に安全性の高い技術です。
しかし、ブロックチェーンの技術と仮想通貨の価値の安定とは別の問題です。
仮想通貨の暴落に関するリスクで知っておくべきことは、「価格変動リスク」と「仮想通貨の実用性に関するリスク」があります。
仮想通貨の価格変動リスク
日本円などの法定通貨に比べて、仮想通貨の価格変動は非常に激しく、大きな値幅で動いています。
1日で数十パーセントの振れ幅があることも珍しくないため価格変動には十分に注意しておく必要があります。
もちろん、価格変動が激しいことは、大きな利益が得られる可能性もありますが、その反面、大きく下落したときは大きな損失に繋がります。
投資は博打ではありません。
ハイリスク・ハイリターンであるがゆえ、値動きには注意して、一度に大金を突っ込んでしまうことのないようにしましょう。
大きく動く分、リスクも高い!
必ず余剰資金で始めること。小額から投資しよう!
金ネコ
「損切り」ポイントを決めて決済することが重要
仮想通貨の急騰・急落により大きな損失を出さないためには、あらかじめ損切り注文を行っておくことが大切です。
自分の売買判断が失敗して損失が出た際に、価格が戻ることを期待して追加の入金をしたり、安値で買いまし(ナンピン買い)してしまうことは、損失を広げてしまう大きな原因となります。
損失が出ているとき、心理的に焦ってしまうことが無いように、あらかじめ損切り注文を出しておき自動的に決済されるようにすればそれ以上の損失を抑えることができます。
投資で大事なのは、資産を守り生き残ることです。
損切りができれば、次のチャンスで取引を再開できます。
感情的になって「損失を取り戻す」というのはギャンブルであって、投資ではありません。
長期的に投資を続けるためには損失時こそ自分自身をコントロールしていきましょう。
仮想通貨の実用性に関するリスク
仮想通貨は投機的な側面ばかりが注目されがちですが、長期的に仮想通貨が値上がりしていくためには、実社会で仮想通貨が使われていく必要があります。
仮に今後、仮想通貨に需要が伴っていかなければ、その価値が著しく下がる可能性もあります。
とはいえ、2018年以降、価格が一時的に大きく下がったりもしましたが、大手企業が相次いで仮想通貨に参入したり、ブロックチェーン技術を活用したプロジェクトを進めていたりと、実需に向かう動きがあります。
仮想通貨の実用性はまだまだこれからです。
その将来性が仮想通貨の魅力ですが、実需に関するリスクがあることは頭に入れておきましょう。
取引所に関するリスク
仮想通貨市場は、まだまだ世界的に規制が整っていません。
仮想通貨の流出や取引所内部の人間による不正操作などの事件も多いため、信頼できる取引所を選ぶ必要があります。
取引所のカウンターパーティリスク
カウンターパーティーは、簡単に言えば「取引相手」つまり「取引所」のことで、カウンターパーティリスクとは、取引所が債務不履行に陥るリスクのことです。
取引所に対する外部からのハッキングや取引所内部の不正操作などで、取引所が破綻してしまう可能性もあります。
これまでもマウントゴックス事件、ビットフィネックス事件、日本ではコインチェックからネム(NEM)が流出した事件などがありました。
コインチェックのNEMハッキングでは、ユーザーの口座の仮想通貨の出金などが停止するという処置が取られました。
流出したNEMはコインチェックにより補填されましたが、ユーザーは取引所を信頼するしか無いのが現状です。
このような「取引所のリスク」は、「ビットコインそのものの安全性」とは無関係ですが、仮想通貨投資を行う上でついて回るリスクの一つです。
カウンターパーティリスクを回避するために
カウンターパーティリスクを避けるためには、「信頼できる取引所を使うこと」や「取引をしないときは、コールドウォレットなど取引所の外で仮想通貨を保管する」ことなどが大切になってきます。
取引所は仮想通貨の取引をするときのみ利用し、仮想通貨の保管はハードウェアウォレットなどで自己管理しましょう。
取引所のシステムに関するリスク
取引所のリスクには、ハッキングなどのカウンターパーティーリスク以外にも、通信障害など取引所のシステム面に関するリスクです。
ハッキングによる被害が出ることは極稀ですが、サーバーダウンなどのシステム面の障害はそこそこの頻度で起きています。
取引所のサーバーダウンによる緊急メンテナンスや、一時的な処理速度の低下などで指値注文が通らないというリスクもあります。
筆者の場合ですと、ザイフは急な価格変動があったときなど、注文が通らないことが何度もありました。
おそらく、サーバーの大きさに対して取引注文をするアクティブユーザーが多いことが原因になるかと思います。
また、ビットフライヤーもサーバーが重くなることがたまにあるようです。
特にデイトレードなどの短期の売買をする場合や、想定外の価格変動で損切りしたい場合など、システム障害で注文が通らないとなると大きな損失につながってしまいます。
そのため、取引所選びでは、手数料の高い安いという部分ではなく、サーバーが安定していることを第一条件に選ぶことがオススメです。
安全・安定した取引所ならバイナンスがおすすめ!
サーバーが安定していて安全な取引所を選ぶなら、国内取引所ではなく海外の仮想通貨取引所「バイナンス」がおすすめです。
バイナンスは、日本円の入金ができませんので、国内の取引所で仮想通貨を購入し、バイナンスに送金して取引をしましょう。
日本円の入金は国内の取引所、取引はバイナンスと使い分けることがオススメです。
自己管理に関するリスク
仮想通貨の管理はすべて自己責任です。
一度紛失した仮想通貨は二度と取り戻すことはできないため、徹底した自己管理が必要になります。
仮想通貨投資を行う上で、普段から注意が必要な自己管理リスクとして、「送金ミスによる仮想通貨紛失リスク」と「仮想通貨の保管に関するリスク」、「ID・パスワードの紛失リスク」があります。
送金ミス(誤送金)による仮想通貨紛失リスク
仮想通貨は送金が完了したら、仮に送金先アドレスが間違っていた場合でも、システム上、送金を取り消すことができません。
そのため、送金先アドレスを間違えないように注意が必要です。
仮想通貨の送金は、送金先アドレスをコピペ、またはQRコードの読み取りで行うようにしましょう。
コピペやQRコードの読み取りで行えば、ミスする可能性はかなり低くなります。
筆者の周りの仮想通貨投資家にも送金ミスで少なくない資金を失った人がちらほらいます。
Google翻訳によるアドレス間違いに注意!
筆者の体験談でもありますが、海外の取引所やICOなど英語サイトを使うときに、Google翻訳を使うことがあります。
ここで注意が必要ですが、仮想通貨アドレスの表示画面でGoogle翻訳を使うと、仮想通貨アドレスの一部分が翻訳されてしまい、アドレスの文字が変わってしまうことがあります。
筆者は、送金前に気付いたのでそのまま送金はしていませんが、Google翻訳をよく使う人は、十分に注意してください。
そして、送金する際は、アドレスを2度、3度確認することを習慣付けしておきましょう。
仮想通貨の保管に関するリスク
仮想通貨は取引所ではなく、自分のウォレットに移して管理するべきですが、その場合は自己管理の徹底が必要です。
ウォレットの復元パスフレーズは絶対に控えておく必要があります。
取引所に保管している場合は、仮にログインIDやパスワードを失念しても本人確認などで再ログインが可能な場合もありますが、自分のウォレットの場合、復元パスフレーズを紛失したら仮想通貨は二度と取り出せません。
復元パスフレーズの管理は徹底しましょう。
ID・パスワードの紛失リスク
取引所のIDやパスワードは、本人確認している取引所であれば再ログインが可能な場合もありますが、海外の取引所だと本人確認をしないまま取引ができたり、そもそも本人確認に対応していない取引所もあります。
それから、スマホの2段階認証アプリを使っている場合、スマホの紛失や故障で2段階認証アプリが利用できなくなるリスクもあります。
そのため、取引所の2段階認証のQRコードは、必ず印刷やPDF保存など、メモとして控えておきましょう。
また、ハッキング対策として、パスワードを複雑なパスワードにしておくことも大切です。
仮想通貨に限ったことではありませんが、大切な資産になりますので自己管理は徹底しましょう。
ICO・詐欺に関するリスク
ICOとは、新しい仮想通貨を発行して資金調達する仕組みのことですが、ICOには詐欺まがいのプロジェクトも多いので注意が必要です。
新規上場企業が新株を売り出すIPOは、証券取引所の審査をパスした企業のみがおこなうため、証券会社の信用があるので安心です。
しかし、仮想通貨のICOに関しては、現状法的整備が整っていません。
仮想通貨は、作ろうと思えば誰でも作れます。
それこそ、パソコンひとつで、私でもあなたでも、数分で仮想通貨を発行できます。
ICO投資により投資額の数十倍から数百倍になったという人も多いですが、その事実を逆手にとり「将来160倍になることが約束されている」などと断言し、資金を集める悪質なICOプロジェクトもあります。
悪質なICOプロジェクトで資産を失わないように十分に注意してください。
ICO投資のポイント
ICOには詐欺などのリスクもありますが、大きく稼げぐためのチャンスでもあります。
ICO投資では次のポイントを必ずチェックしましょう。
必ずホワイトペーパーは読むこと
ホワイトペーパーはICOのプロジェクトの詳細がまとめられています。
必ず読み込み、どんなプロジェクトで何のために資金を集めるのか(仮想通貨を配布するのか)を見極めましょう。
ホワイトペーパーが無いようなICOは論外です。
コミュニティに参加しよう!
ICOには、開発者も参加しているテレグラムなどのコミュニティがあります。
コミュニティの雰囲気やどんな人が参加しているのかをチェックしましょう。
コミュニティがお金の話、値上がりの話ばかりしているようなら、ICOプロジェクトの将来性よりも投機目的での参加者が多いということです。
良いICOはコミュニティが健全で活発です。
コミュニティでは開発者に直接質問もできますので、気になるICOは積極的に質問をぶつけてみましょう。
プロジェクトメンバーをチェックしよう!
ICOの公式ページにはプロジェクトメンバーの名前が記載されています。
どのような人物がいるのか、大物、権威的な人物がプロジェクトに関わっているかなどをチェックしましょう。
実績のある人物が関わっているICOは注目されますし値上がりも期待できます。
まとめ
今回は、これから仮想通貨投資をする初心者向けに、仮想通貨投資のリスクと安全に投資をするためのポイントなどを紹介してきました。
仮想通貨は新興市場のため、他の投資商品に比べてハイリスク・ハイリターンです。
先行投資だからこそ、大きな利益を期待できますが、しっかりとリスクを理解し、余力資金で投資に挑みましょう!
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