仮想通貨ウォレット安全保管ガイド!おすすめ保管方法&種類一覧

コインチェックのハッキング事件により、『取引所に仮想通貨を預けておくことは安全ではない』という認識が広がりました。

しかし、「リスクがあるのはわかっているけど取引所に預けっぱなしにしている」という人は実のところかなり多くいるようです。

以前実施されていたtwitter上のアンケートによると、なんと約15,000人の仮想通貨投資家のうち過半数である56%の人が取引所に預けっぱなしとのこと。

仮想通貨の保管方法アンケート結果

これまでは『仮想通貨を増やすこと』ばかりに注目が集まっていましたが、『仮想通貨を守ること』にも同時に行う必要があります。

仮想通貨を失うリスクを回避するためには、取引所任せではなく自分自身の『ウォレット』で仮想通貨を管理するのがおすすめです。

今回は、仮想通貨を安全に保管する方法、『ウォレット』について詳しく解説していきます。

コインチェック事件で被害にあいました・・・

実は、暗号通貨イナゴっち倶楽部の本部メンバーの一人は、コインチェック事件で大きな被害にあっています。

事件の当時、コインチェックにNEM(ネム)を80,000XEMを預けていました。

幸い1XEM≒88円で返ってきたのでよかったものの、我々も仮想通貨の保管について考えさせられる事件でしたね。

ちなみに、筆者はコインチェックを入出金用に使っていましたが、通貨はウォレットで保管してたので大丈夫でした。

やっぱりウォレットでの保管は大事だな!

金ネコ

仮想通貨のウォレットとは?

そもそも、仮想通貨のウォレットとは一体何なのか?
仮想通貨のウォレットを一言で表すと「仮想通貨を保管する場所」のことです。

ビットコインなどの多くの仮想通貨のウォレットには、『仮想通貨のアドレス』『公開鍵』『秘密鍵(暗号鍵)』の3つが納められています。

通常、取引所で仮想通貨を購入すると、購入した仮想通貨は『取引所のウォレット』で管理され、ウォレットの秘密鍵も取引所が管理することになります。

どの取引所も独自にセキュリティ対策を行なっていますが、万全を期しても取引所がハッキングされる可能性はゼロではありません。

もし、取引所が管理しているウォレットの秘密鍵が盗まれてしまうと預けている資産を失うリスクがあります。

そうならないためには、自分のウォレットに仮想通を移し安全に保管することですね。

取引所はあくまでも『仮想通貨を取引する場所』であって『仮想通貨を保存する場所』ではない!

金ネコ

ホットウォレットとコールドウォレットの違いとは?

仮想通貨のウォレットは複数の種類がありますが、大きく分けてホットウォレットとコールドウォレットの2つに分類できます。

ホットウォレットとは?

ホットウォレットとは、インターネットに常時接続されている状態で管理されているウォレットのことです。

常にオンライン上で作動しているため、利便性が高くトレードや支払いなど、利用予定の仮想通貨を短期的に保存するのに向いています

ただし、常にインターネットに接続しているためハッキングリスクはおのずと高まります。
そのため、長期的な保管や大金の保管には向いていません

コールドウォレットとは?

コールドウォレットとは、インターネットに繋がっていない状態で管理しているウォレットのことです。
インターネットから切り離して保管するのでセキュリティはより強固になります。

そのため、長期的な保管や大金の保管には、必ずコールドウォレットを使うようにしましょう。
代表的なコールドウォレットは、後に紹介する『Ledger Nano S(レジャー ナノエス)』などのハードウェアウォレットです。

ウォレットの種類とメリット・デメリット

仮想通貨のウォレットは大きく分けて次の5種類あります。

上から順に安全性が高いウォレットになります。

仮想通貨のウォレット一覧

<コールドウォレット>

    1. ハードウェアウォレット(ハードウォレット)
    2. ペーパーウォレット

<ホットウォレット>

  1. モバイルウォレット(アプリ・スマホウォレット)
  2. デスクトップウォレット(ソフトウェアウォレット)
  3. ウェブウォレット(オンラインウォレット)

最も安全性が高く人気があるのがハードウェアウォレットです。

ただし、よく誤解されているのですが、ウェブウォレットの安全性が著しく低いというわけではありません。
ウェブウォレットもセキュリティ対策が施されていますし、取引所の保管と違い秘密鍵も自分自身で管理できます。

とはいえ、オンライン上のホットウォレットで管理されているため、その分リスクが高まるということですね。
おすすめの管理方法は、セキュリティが堅牢なハードウェアウォレットです。

ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットは、物理的な機器で保管するコールドウォレットです。ハードウォレットと呼ばれることもあります。

ハードウォレットは、安全性が高く故障や紛失をしても保管しているビットコイン(仮想通貨)は復元が可能です。
そのため、仮想通貨の長期保存には最も適したウォレットと言えます。

利用者の多い代表的なハードウォレットは、『Ledger Nano S(レジャー ナノエス)』と、『Trezor(トレザー)』があります。
どちらも1万円台で購入が可能です。

人気があるのはリップルなど対応の仮想通貨が多い『Ledger Nano S(レジャー ナノエス)』です。

なお、ハードウォレットを購入する場合は、必ずメーカーから直接買うか、正規代理店から購入しましょう。
メーカーや正規代理店以外の非正規ルートで購入するとマルウェアなど仕込まれている可能性がありますので絶対にやめておきましょう。

当サイトの掲載リンクは、全て公式サイト及び正規代理店サイトです。

大手通販サイトやネットオークションサイトからの購入もリスクがある。
必ず正規代理店で買おう!

金ネコ

ペーパーウォレット

ペーパーウォレットは、その名の通り紙で印刷保存するコールドウォレットです。

紙で物理的に保存するためハッキングリスクはほぼ無いですが、紙の盗難、紛失、災害等での焼失、経年劣化などでQRコードが読み取れなくなるリスクがあります。

また紙であるがゆえにに流動性が低く、仮想通貨を使いたい時に使えないため利便性は非常に悪いです。

ペーパーウォレットは、bitaddress.orgなどで作成できます。

モバイルウォレット(アプリ・スマホウォレット)

モバイルウォレットは、スマホのアプリなどで使用できるホットウォレットです。

QRコードで簡単に入出金ができるため、支払いや送金などで使いやすいす。

ビットコインで買い物をする場合、使う分だけ持ち歩くという財布のような使い方もできます。
ただし、現状、オンラインでの使用が殆どなので、スマホ自体のセキュリティで不安が残ります。

モバイルウォレットのアプリには、CopayBreadwalletなどがあります。

また、SIRIN LABSが開発したブロックチェーンスマートフォン「FINNEY」は、コールドウォレットとして使うこともできます。
「FINNEY」は2019年に発売。仮想通貨のスマホとして注目されています。

デスクトップウォレット(ソフトウェアウォレット)

デスクトップウォレットは、自分のパソコンにソフトウェアをダウンロードして、ローカルな環境で使用するホットウォレットです。
(クライアントウォレット、ローカルウォレットと呼ばれることもあります。)

デスクトップウォレットは、パソコンをオフラインでの使用に限定するなら、ハッキングの被害を防げるコールドウォレットとしても使えます。

ただ、多くの場合は、インターネットに接続した環境で使用するはずなので、その場合はパソコンのウイルス感染などのリスクが伴います
また、パソコンが故障した際にバックアップを取ってないと二度と仮想通貨が取り出せないことになってしまいますので注意が必要です。

代表的なデスクトップウォレットは、ElectrumBitcoin Coreなどがあります。

ウェブウォレット

ウェブウォレットは、パソコンやスマホから手軽にアクセスができるため利便性が非常に高いというメリットがあるホットウォレットです。

代表的なウェブウォレットは、ビットコインのblockchain.infoや、イーサリアムのMyEtherWalletなどがあります。

デメリットとしては、ウェブ上で管理するため常にハッキングリスクがあることです。
ただし、自分自身で秘密鍵の管理ができるため取引所よりは安全だと言えます。

また、MyEtherWalletは、秘密鍵を入力してアクセスしている時だけ自分のウォレットがインターネットに接続するので、常にサーバー上に秘密鍵がさらされた状態のウェブウォレットに比べて安全性が高いと言えます。

おすすめのウォレットは?仮想通貨の保管方法を比較!

結局のところ仮想通貨のウォレットは何を使うのがいいのでしょうか?
それぞれの仮想通貨ウォレットを比較すると次のようになります。

ウォレット比較表

管理方法 安全性 利便性 おすすめ度
ハードウェア
ウォレット
コールド
ウォレット
高い 普通 高い
ペーパー
ウォレット
コールド
ウォレット
高い 低い 低い
モバイル
ウォレット
ホット
ウォレット
普通 高い 高い
デスクトップ
ウォレット
ホット
ウォレット
低い 普通 低い
ウェブ
ウォレット
ホット
ウォレット
低い 高い 高い

おすすめのウォレットは?

ウォレットは、ひとつを限定して使う必要はありません。
仮想通貨の使い方によってウォレットも使い分けることが大切です。

筆者は、仮想通貨の保管期間によってウォレットを使い分けています。

おすすめのウォレット使い分け方法
  1. 長期保管 ハードウェアウォレット
  2. 中期保管 ウェブウォレット
  3. 短期保管 モバイルウォレット(または取引所)

長期的な保管はハードウォレット!

長期的に仮想通貨を保管するなら安全性が最も重要になりますのでハードウェアウォレットで保管をするのがおすすめです。
コールドウォレットなので、ウイルス感染のリスクを物理的に解決しますし、もしハードウォレットの故障や紛失があった場合でも復旧が可能です。

中期的な保管はウェブウォレット!

中期的な保管には、ウェブウォレットがおすすめです。
インターネットに常時接続しているのがリスクではありますが、自分で秘密鍵を管理できるため自己管理を徹底すればリスクは軽減できます。
少なくとも取引所などの他人に預けっぱなしにするより安全です。

短期的な保管はバイルウォレットや取引所!

短期的な保管には、モバイルウォレットや取引所を使うことになります。
モバイルウォレットの仕組み的には、ウェブウォレットと同じなので、自己管理を徹底してリスクを軽減できます。
また、ブロックチェーンスマートフォン「FINNEY」(2018年中の発売予定)などは、コールドウォレットとしての機能があるので、長期的な保存にも向いていると言えます。

取引所での保管については、あくまでもトレードする時だけに留めておくのがベストです。
また、セキュリティ対策がしっかりしている取引所を使うことが非常に重要です。
セキュリティに不安がある取引所は避けるようにしましょう。

まとめ

今回は、仮想通貨ウォレットについて詳しく解説しました。
ウォレットを活用することで大切な仮想通貨を守ることができます。
取引所に置きっぱなしの状況は非常に危険なので、ウォレットで管理することを習慣にしていきましょう。

なお、仮想通貨ウォレットで保管をしても、普段のトレードは取引所で行うことになります。
取引所は、安全性の高いところを選びましょう。
おすすめの取引所は下のページで解説しています。

【仮想通貨の買い方】取引所の登録・入金・購入の全てを徹底解説!

投資にはリスクがつきものです。
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